SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


……っ、

ガクッとあたしはヒザをつく。

防ぎきれず負ってしまった傷は深い……


「……うっ、 ……はあ、」


そのままの状態で身構える。

とどめを刺すなら今が絶好のタイミング……

しかし、


——シン……


何故か辺りが静まり返る。

だんだんと煙が晴れる中、目の前の鏡に腕組みをしたカイドウとコブの姿を確認する。

二人はニヤリと笑みを浮かべていた。


「さっきの話だけどお〜、半分正解! の方が正しかったかも」


コブがあっけらかんと話し出す。


「……え、」


「ボクたち、面白いものが見たいワケ。普通に闘って死なれたんじゃあ、そんなの全然面白くないからね」


すると別の鏡に違う二人が映し出された。

うつろな表情で佇む男女。 それは——


「……透、 ……薫、」