SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「……っ、」


幾度となく攻防を繰り返すと、分離して小さくなった光が部屋いっぱいに広がった。

しかも小さくなる度に攻撃の威力が増している。


——キリリリッ!


ついには豆粒ほどまで小さくなった光の玉がいくつかバリアーに食い込んでジリジリ圧をかけてきた。そこへ、


——ザンッ!


どこからか飛んできたV字の刃が、バリアーの上部に突き刺さる。

亀裂から僅かに光が侵入し、煙と共に焦げたニオイが立ち昇った……


「……ぐっ、」


焼かれた肩口を手で押さえる。

とっさにボディ接着バリアーを這わせるも遅く、点々と火傷を負ってしまった。


「……ハア、 ……ハア、」


すぐに息が乱れてしまう。

まだこんなにもしるしの力は弱いまま……

抱えたままの罪の意識が、払拭できない心の弱さが、何かの迷いがあたしの力を制御していた。



「……? お前ほんとにフォトンを倒したワケ? それとも複数相手じゃ、やっぱりお前もキツイかな」


すると今度は妙に部屋の温度が上がってくる。


————ファボオオオッ……!


鏡からオレンジの炎が噴き出した。

連鎖するように次々炎が噴き出して、あたしの体はあぶられる。