SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


目眩、それとも地震……

いや、ちがう……

奇妙な光景が目に映る。

床や天井は波のようにうねっているし、家具や小物は縦横斜めにその大きさを伸び縮みさせている。

形ある物の形がなくなり色と色が混ざり合い……


——ギュンッ!


さらに大きく揺さぶられ、あたしの体は飛ばされる。


グチャグチャになった景色


やがてそれは一色となり、別の景色を作り出す……


「……!」


気付けば違う場所にいた。

寒々しいコンクリートの床と壁。

何もない部屋には窓がなく、照明だけが白く辺りを照らしている。


「よお」


……!

ふいに現れた人物たちに、あたしはハッと両目を見開いた。