……はあ。
やっぱり、湧人にウソをつくのは大変だ。
“ ……ジジジ…… ”
あたしは意識を高めてゆく。
一人になると、より感覚が研ぎ澄まされる。
……まったく、
いつの間に泳がされていたのだろう。
今のあたしなら分かるのに。
只ならぬ者の存在に、気配に、執拗なまでの悪念に、どうしてもっと早い段階で気付く事が出来なかったのだろう。
……そう、
あたしの周りで起こっている全ては偶然ではないのだ。
透と薫の事も、急にD.S.Pが忙しくなったのも、お婆ちゃんの事でさえ……
状況が、あたしを一人にしようとしている。
何かの計画によって、あるいは誰かの大きな力によって。
あたしの勘が確かなら、それは——、


