……ああ、
そう言えば、黒木とユリとは何かおかしかった事を思い出す。
「黒木、ユリ」
あたしは二人に向き合った。
「あたし……全然見えてなかったんだ」
「「……へ?」」
「あたし以外の全部が。自分だけで精一杯で」
「「……??」」
「いっぱいモヤモヤしてたんだ。満月じゃないのに悲しくて、ずっと心が重たくて」
「「…………」」
「心が曇ってる時ってさ、なんにも、見えなくなるんだね。 ほんとは違うのに、自分で勝手に決めつけて……
だからあの時、あたしのせいだって……
黒木とユリが泣いているのは、あたしが悪いやつだからだって……」
「……ンなっ! ミクは全然悪くないっ!」
「そうよ! あれは私たちが! 悪いのはっ、」
「あ〜、ちがう。 だから、あたしが言いたいのは……」
「「……⁉︎」」
「今なら……分かる。二人があたしをイヤじゃないって。言葉と態度で、それが十分伝わった」
噛みしめるようにあたしは喋った。


