「……ンでも、 何であの二人……」
「おととい、ここへ来た時はそんな……」
「むしろ、ミクを心配してたっつーか……」
「恨むなんて、そんな素振り見せなかったのに」
困惑しながら黒木とユリが話すのを、あたしは黙って聞いている。
「……なんにしても許せねえ……ちゃんと二人と話さねえとな」
「ええ。いくらなんでも酷すぎる……早く暴走をやめさせないと……」
昨日の場面が蘇る……
あの時、あたしは……
「……たく、家にも帰らねえで……アイツら一体どこにいるんだ!」
「こういう時に限ってチームESPは出払ってるし、指揮官も……まさかこの状況を放っておくとは思えないけど……」
倒れる寸前、確かにあたしは……
「みく? どうかした?」
……!
湧人の声に我に返る。
「まだどこか痛む? それとも具合が悪いの?」
「……え、 ……ああ、」
「ゴメンなあ、ミク」
黒木が顔を近付けた。
「オレ、あまりにも動揺しすぎちまって……治すのにだいぶ時間かかったんだ。まだどこか治しきれてねえなら言ってくれ」
「あ〜、大丈夫」
「ンでも〜、」
「大丈夫。 黒木、治してくれてありがとう」
すると、黒木は瞳を大きくする。
「……黒木?」
「……ああ、いやっ……なんつーか、ちゃんと喋ってくれんのが嬉しくて……」
目にはまた涙が溢れていた。


