SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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「……ん、」


目をあけると、そこには真っ白な天井があった。


……えっと……ここは……


「ミクっ!」
「美空っ!」


映り込んだ見慣れた顔たち。


「……ミクっ、 ……ミクっ……」
「……美空ぅぅ……良かった……」


真っ赤な目をした黒木とユリがギュッとあたしを抱きしめた。


……やっぱり……


ここはマンションだ。
あたしは自分の部屋のベッドにいる。


「……どうして……」


ぼんやり記憶をたどってみる。


あたし、たしか……


能力者と闘って、ケガして……


それから……


それから……


……ああ……


——バンッ

「みくっ……気が付いた⁉︎ 大丈夫⁉︎」


勢いよくドアが開き、湧人が部屋に飛びこんでくる。


「……ゆう……」


「ユウトから連絡きてな……その、昨日の現場から……」

「もう私たちほんとびっくりして……まさかこんな事になるなんて……」


黒木とユリが涙ぐむ。


「……話したんだ、透と薫の事。いつまた危険が及ぶか分からないし。二人……捕まえておきたかったけど、あの後すぐに逃げられたからさ……」


湧人は声に悔しさを滲ませた。