「しっかりしてっ……みくっ!」
……ゆうと……
声にはならず、唇だけがわずかに動く。
「————」
そばでは脇腹を抑えた透が小さくうずくまっていた。
「……みくっ!」
湧人があたしを抱き起こす。
すると、背中の傷からドッと大量の血が流れ出て、ますます意識を朦朧とさせた……
「……っ、 ……ひどいっ……なんでこんなっ……ひどすぎるっ……」
顔を歪ませ、湧人は声を震わせる。
「なんでっ……なんでこんな事するんだよっ!」
キッと透と薫を睨みつけた。
「どうかしてるよ二人ともっ! いくらなんでもこんなっ……みくを殺そうとするなんてっ!」
「「————」」
「みくのこと好きだったんじゃないのかよっ! なのにっ……何でこんなひどい事が出来るんだっ!」
「「————」」
「みくが敵だって言うんなら、オレの敵はお前たちだっ! どんな理由があったって、みくを傷付ける事は許さないっ!」
すると、
「……うっせえ……ガキ……」
「……邪魔……しないでよ……」
それまで固まったようになっていた二人がノロノロ動き出した。


