SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


——ギリッ、


塞がれる気道……

圧迫感に体がこわばる……


「……う、ぐっ……」


「……死ねえッ……」


憎しみと共に吐かれる言葉


それが妙に頭に響いて……


遠ざかる意識の中……


あたしは透だけを目に映してる……



「…………」


……とおる……


……ごめん、 透……


あたしの、せいだ……


あたしがいなければ……


あたしと出会わなければ……


透も、薫も、こんなに苦しまなくて済んだのかな……


あたしが死ねば……


二人とも、心が楽になるのかな……


それが償いになるのかな……


あたしが……死ねば…………


あたしはふっと目を閉じる。



「————やめろッ!!」


声が滑り込んできた。


——ドガッ! ゴッ!


鈍い音と共に首への圧迫がなくなって、空気が入り込んでくる。


「……っ、 ……ハアッ、」


「みくっ……みくっ!」


「……ハア、 ……ハア、」


朦朧としながら目を開ける。


「みくっ!」


そこには取り乱した様子でこちらを見つめる湧人がいた。