SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「ザマあねえな」


今度は透が前に来る。

昼間と同じ足での攻撃があたしの体を痛めつけた。


“ドガッ! ガッ! ドガッ!”


「……っ、」


“ガッ! ドガッ! ……ゲシッ!


「……っ、 ……うう、」


「……ハァ」


透はいったん蹴るのをやめる。


「貸せ」


後ろの薫に振り向いた。

手にしたのは薫が持っていた鉄パイプ。

それを、


——ガアンッ!


躊躇なくあたしに振り下ろした。


「……っ、」


“……ガッ!  ……ガッ!”


まるで素振りでもするかのように殴られる。


“ガン! ……グガンッ!”


最後に胸の辺りを殴られると体が少し宙に浮く。


——ドオッ……


あたしは仰向けに道路に倒れ込んだ。


「……うう、 ……はっ、 あ……」


すぐに嫌な感覚に襲われる。

背中の刃がますます深く食い込んで、出血がさらにひどくなる。

その上、さっきの攻撃で骨折したらしく、折れたろっ骨が肺に刺さって息苦しい……

そこへ、


「殺してやる」


透があたしの上にまたがって、両手で首を絞めてきた……