SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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——ビュルッ……


冷たい風が吹き抜ける。

竹林の広がる家の裏庭……

あたしは虚ろな顔でこちらを見つめる、透と薫と対面していた。


「「…………」」


さっきまで鈍かったのに、今はビシビシ伝わる不快感。

しかも、それはだんだん強くなってくる……


「……透、 ……薫……」


すると二人は眉根を寄せ、あからさまに嫌な顔をした。


「オイ、軽々しく呼ぶんじゃねえ」
「信じらんない。まだ友達のつもりなの?」


「……え、」


「おまえ、よく平気な顔でオレたちの前に立てるよな」

「犯罪者のクセに。お母さんを殺した殺人犯のクセに!」


「……っ……」


二人の言葉が胸に刺さる。


————犯罪者……


————殺人犯……


あたしは地面に視線を落とした。



「悪魔みてえな女だな」
「ほんと。アンタなんか人間じゃないっ!」


……やっぱり……


二人にとって、あたしは憎い存在なのだ。

それこそ人間じゃない、悪魔みたいな女なのだ。



「……おい、なに黙ってんだよ」

「まずは謝ったらどうなの? 普通は言われる前に真っ先に謝るものだと思うけど?」


……あ、


「……あたし、ごめ……」


——パアンッ!


薫があたしの頬をひっぱたいた。