「…………」
その行動、言葉にあたしは戸惑ってしまう。
まっすぐには見られない、中途半端な角度から湧人の口の動きを目で追った……
「やっぱりあの時、無理矢理にでも押しかけていれば良かったんだ。 オレ、気付いてたのに……ごめん」
なんで湧人が謝るのか、何の事を言っているのか、あたしには分からない。
声には悔しさが滲んでいた。
「とにかく……家、帰ろ? このままじゃ……早く体あっためないと」
湧人が軽く腕を引く。
「……ううん」
あたしは首を横に振った。
やっと口から出た声は、低くて少しかすれている。
「……みく?」
「……あたし……」
「……ん?」
「……家、出たんだ、だから……」
もう、帰る家なんて……
「知ってる。 だからオレの家に……帰ろ?」
「……!」
それから湧人は、さっき思ったあたしの疑問に答え始めた……
「昨日の夜、みくのスマホから電話かかってきてさ、出てみたらユリさんで……それで知ったんだ。
びっくりした……出て行ったって聞いて。そっち行ってないかって言われて。
それからずっとみくを探してた。思いつく所、もちろんここにも来てみたけど、その時はいなくて……」
……そう、だったんだ……
心の中であたしは頷く。
「黒木さんとユリさんも心配してたよ。二人もかなり探し回ってて……」
……⁉︎
探し回ってた……?
……どうして……


