「よりによってそんなっ……!」
「美空がそんな訳ねえだろっ!」
「……よりによって? そんな訳ない? じゃあ聞くけど、アンタたちがそいつを信じる理由は何?」
「「……は⁉︎」」
「友達だから? 友達なら何でもかんでも信じる訳? 例えそいつが嫌われ者でも罪を犯した犯罪者でも自分たちは信じてます、だってそれが友達だから……!」
「「……っ⁉︎」」
「いつまで安っぽい友達ごっこしてるつもり! アンタたちのお父さんはD.S.Pの指揮官なのよ! くだらない情なんかに流されない固い信念を持った人! アンタたちがそんなんでどうすんのよっ!」
勢いに圧されて二人はたじろぐ……
「……とは言ったものの、」
サヤはすぐに付け加えた。
「そいつをD.S.Pに引き込んだのは指揮官だったみたいだけどね」
「「……⁉︎」」
「たぶん特別な計らいだった……何か温情みたいなものを感じるわ。
まだ罪に問える年齢じゃないし、更生の余地があるとでも思ったのかしら? 人手不足だったD.S.Pでの活躍の期待も……
結局は使いものにならない役立たずで、指揮官も愛想を尽かしたみたいだけど」
「「……っ……」」
「……ねえ、いつまで目をそらす気? 聞こえないふりをするつもり? そんなに真実を受け止めるのが怖い? それとも自分たちが傷付くのが怖いの?」
「「……っっ……」」
「そりゃあ怖いわよね……こんな近くにお母さんを殺した張本人がいたんだもん。
なのに何も知らないで友達になって仲良くなって、これじゃ死んだお母さんも浮かばれな——」
「もうやめてっ!」
「いい加減にしろっ!」
大声がサヤの声を遮断する。
「美空さん!」
「おい美空!」
若干声を震わせながら二人はあたしに詰め寄った。


