静かだった日曜日が一変したのは、それから一時間ほど経った頃……
——ガヤ……
急に部屋の外が騒がしくなり、慌てるサヤの声と、それに反論する男と女の声と気配……
“ドンドンドンッ!”
勢いよくドアがノックされた。
「美空っ!!」
「美空さんっ!」
「……?」
——ガチャ、
……あ。
ドアを開けると透と薫が立っていた。
「……!」
「美空さんっ!」
あたしを見た途端、二人は顔をこわばらせる。
「……どうしたの? 薫、今日は用事があったんじゃ……」
「そんな事よりっ…… おまえ一体どうしたんだっ!」
「怪我してるじゃないっ!」
二人は険しい目つきであたしに言った。
「……ああ、これは……」
「あら? ご存知ありません?」
透と薫の後ろからサヤが割って入ってくる。
「美空さまは地域安全パトロールをなさっているんですのよ?」
背の高い二人を見上げてそう言った。
「「地域安全パトロール⁉︎」」
「ええ。D.S.Pはクビになりましたけど、世の中の役に立ちたいという美空さまの高い志しを汲んでの事ですわ。
なんでもこの町で起こる事故や窃盗、変質者などを取り締まっているとか……
そのせいで昨日は運悪く怪我をされてしまったようですけど……」
少し早口になりながらサヤは二人に説明した。
「……本当か、美空?」
透があたしに聞いてくる。
「……あ〜。 うん」
「……なんだよおまえ、そんな事オレに一言も……何で今まで黙ってた……」
「美空さまはお二人に心配かけたくなかったんですわ!」
「…………」
「それよりお茶にしません? わたくし——」
「——ウソよっ!」
薫はサヤを睨みつけた。


