SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


"ポワァァァ"


「……っ、 ……ハアッ、」


これまでも何度か強い奴とは闘ってきた。

でも、そいつらとは比べ物にならないくらい、こいつはレベルが違うのだ。


「……っ、」


こんなのは初めてだ……

少しの余裕もないぐらい、相手はあたしを揺さぶってくる。

こんなにも強い能力者がいただなんて……

どうやらしるしの力を持ってしても、今日は簡単じゃないらしい……



"ポワァァ……ポワアアア……"


敵がいっそう強い光を放出する。

真っ暗な森の中、その青緑だけが強烈に目の奥にまで差し込んでくる。


——プンンッ……


青緑から波及して光の粒子が散らばった


……パアア……ァァァァ……


夜空に浮かぶ星のごとく、

それでいて無限に冷たい青の光が一斉にキラキラ瞬きだす……


「……ハッ!」


あたしは再びバリアーを張り巡らせる。

一瞬の光の破裂がその合図、


————カッ!!

シュウ゛ルルルルルルルッッ!!!


また、光の雨が降り注いだ……