「……ま、私も人のこと言えた立場じゃないけど? でもアンタとは全然違うわ!
私は能力が戻ればまた組織に貢献出来るし、家にいる時はかわいい妹として二人を癒してあげられるもの! それに比べてアンタは……
すでに組織から見放されている上に、なんの価値も利益も生み出さない……」
「…………」
「あ〜あ、二人がかわいそう。きっとすごく我慢してるのね……」
「……が、まん?」
「言い出せないのよ、優しいから。 親がいないアンタに二人は同情してるんだわ」
「……同情……」
「そうよ! 二人は同情しているの! でも心の中じゃきっとこう思ってる。“ 早くここから出て行け ” ってね!」
「……出て、行け……」
「当たり前よね……だってアンタ役立たずだもん」
「…………」
「ねえ、いつまでここにいるつもり? まさかずっと居座るつもりじゃないでしょうね?」
「……え?」
「早く自立しろって言ってるの! まったく、どれだけ甘えれば気が済むの! 自分で何とかしようってどうしてそう思わないわけ?」
「……どういうこと?」
「……ハア、あのねえ! アンタほんといい加減にしてっ!」
——ガンッ
サヤは前に身を乗り出す。
テーブルの上のリモコンをあたしの頭に投げつけた。


