「まるで何の役にも立ってない、やってる事といえばボランティアで地域安全パトロール。一体それが二人に何のメリットがあるっていうの⁉︎」
「…………」
ボランティアで地域安全パトロール。
これは黒木とユリがサヤに言った口実。
二人はしるしの事をそんな風に説明していた。
「ほんと、アンタみたいなのが一番ムカつく! D.S.Pでは役立たず、そのくせココでも役立たずでみんなの負担になってばっかで!」
「……負担?」
「金食い虫だって言ってんの! アンタがここにいるだけでムダにお金がかかってんの! 世話になるだけなっといて自分は何も返さない、アンタ! それでいいと思ってる訳⁉︎」
「……え、」
「そんな、してもらって当たり前みたいな生活……私だったら耐えられない! だから毎日気をつかって、料理だってしてるんじゃない! それをアンタは何⁉︎ 何もしないでただ学校行って遊び呆けて……!」
「…………」
「あのねえ! 生活するにはお金がかかるの! 家族っていうなら別だけど、アンタは血の繋がってない赤の他人なのよ! その赤の他人がなんでここに住みついて普通に生活してんのよ!」
「…………」
……赤の、 他人……
「普通に考えたらすごくおかしな事なんだからね! 本当なら二人がアンタを引き取る理由なんてこれっぽっちもないんだから!」
「……理由、ない……」
自然と顔が下を向く。
赤の他人……
理由ない………
サヤの言葉を心の中で繰り返した。


