SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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「ウマ〜いっ! ウマイぞぉ〜サヤ!」
「ほ〜んと! コレはお店の味だわ〜!」


昼から始まった歓迎会は終始にぎやかなものだった。

いつもはデリバリーだった食卓に、サヤの手料理がズラリと並ぶ……


「さあ、どんどん召し上がって下さい! 誠兄さまパエリアのおかわりはいかがですか? ユリ姉さま、今ハーブチキンを取り分けますわね!」


「もうサヤってば〜、今日はあなたの歓迎会なのに……」


「あっ、透さま! 今飲み物のおかわりを……!」


「……え? ……ああ、」


「ほ〜んとサヤは気が利くナア〜」


そんな中、あたしは出されたトマトを黙って食べる。

みんな豪華な食事の中、あたしだけ生のトマトふたカケラ……


「ミクう〜、今まで寂しい思いさせてゴメンな〜? でも、これからはサヤがいるからな?」


「サヤがいれば安心だわ〜! しっかりしてるし、こうやって美空の体調管理や栄養管理もしてくれて……」


「美空さまには少し味気ないお食事かもしれませんわね……でも、これも美空さまのお体を思っての事です。トマトにはたくさんの栄養がありますから」


「ヨカッタなあ〜ミク! 優しいトモダチが出来てヨオ〜!」


「ほ〜んと! 良かったわね、美空!」


「……うん」


あたしは一言返事を返した。


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それから、あっという間に夕方になり、そろそろ黒木とユリがD.S.Pへと出かける時間……


「……しっかし、事件がまったくナイっつーのも、な〜んかオカシな話だよなあ〜?」


「いい事じゃない! 集中して人材育成に時間をさけるし、やっとD.S.Pの人員不足が解消するんだから!」


「ンア〜、そりゃソ〜なんだけどな〜?」