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……フォォン、フオオオン……

チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、


————ファボオオオオ!!


大気が揺れる……

また、熱い炎があたしを包んだ。



……フシュウウウ……ゥゥゥ……


バリアーに阻まれ炎は消える。

でも、


ボボボ! ファボボボボボッ!!


怒り狂った火の玉が次々あたしに飛んでくる。


「……!」


再び防御……

火が消えると煙が視界をさえぎった。


……シュウウウ……ゥゥゥ……


やがて、だんだん視界は晴れてゆく……


……あ、れ……

いつの間にか敵の姿がどこにもない。


「……?」


もしかして、逃げた?

バリアーをほどき、あたしは首を傾ける

……と、


————フォンンッ!!!


さっきの時限発火爆弾

それが瞬時にあたしを取り囲む。


「……っ!」


少しの隙間もないぐらいにそれは体に迫っている。


「死ネ」


視界に映るのは敵の姿……


———チッ、チッ、チッ、チッ、

ドッガアアアァァ————ンッ!!!

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……パチッ……シュウウ……


「…………」


衝撃音と共に猛火は一瞬で消え失せていた。


「……ぐ、えッ……」


悶絶するのはさっきの敵。

あたしは時限発火爆弾をバリアーに閉じ込め、それをコイツに投げつけたのだ。


「……う、うう……」


手加減したから死にはしない。

苦しそうにもがいた後、そいつは意識を失った。