SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



動きがあったのはそれから二時間経った頃。

一台の黒い車がアジトの前に停車する。

奏太が外へとやって来て……

少し周りを確認し、黒い車に乗り込んだ。


"ブロロロ……"

すぐに車は発車する。


……え、


「……待って!」


あたしは黒い車を追いかけた。


————————————————
————————————————


「ハァ〜、」


さいわい、車はそんなに遠くまでは行ってなかった。

割と大きな繁華街……

ひっそり落ち着いた料亭の中に、どうやら奏太はいるっぽい。


"ジジジジ"


ここからはESPの力を駆使する。
物陰からそっと中の様子を探った……


________________


緊張感漂うテーブル。

奏太と一緒にいるのは、スーツを着た若い男が一人と、ブルドッグ顔のおじさんが一人。

たぶん大熊組のヤクザだろう。

そのおじさんに、奏太も、若い男もすごく気を使っているのが分かる。

そこへ派手な女がやってきた。

女は奏太と腕を絡める……

________________


おじさんに促され、奏太と女が店を出る。

寄り添いながら、近くのホテルへ入っていく。

エレベーターで上にあがり、二人が部屋へ入っていった。

入るなり女が抱きついて、

奏太と深く唇を重ねた……


________________


女が奏太の服を脱がせる。

そのままベッドへ押し倒すと、奏太の上にまたがって、自分も脱いで胸をだす。

また唇を合わせながら、女が奏太の体をまさぐる。

その後は上下逆になり、奏太が女をまさぐった。