〈 “ どういう意図かは知りませんが、あなたの意思には応えましょう! ですがその為に美空を苦しめるような事は即刻やめて頂きたい! ” 〉
心の声でそう言った。
「……いつき……」
〈 “ 承諾すると言っているんです! ですから、どうか美空を休ませてあげて下さい!” 〉
"ジワ〜ッ"
……あ。
「いいって。一樹が、いる間は……」
「……そうですか」
グイッと肩を引き寄せられる。
あたしは一樹の肩にもたれかかった。
「昼過ぎには発たなければなりません。あと何時間もありませんが、それまで安眠出来るよう、わたしが催眠をかけましょう……」
そう言うと、あたしのまぶたに手をあてる。
「……あ……」
たちまち、あたしの意識は遠のいた。
____________
______________
_________________
『ねえ一樹、そういえば久しぶり』
_______________
_____________
夢の中……
あたしは一樹と会話する。
________________________
______________
『どうして会いに来てくれなかったの?』
『タイミングが合わなかったのですよ。いろいろ片付けなければならない事案もありましてね』
____________
____________
『……しかし、美空もずいぶんいろいろあったのですね』
『うん?』
『ヤクザに暴走族、秘密漏洩まで……まったくどこから手をつけて良いのやら』
『みんないい奴なんだ』
_______________
______________
『ねえ、一樹って何才?』
『23です』
『奏太といくつ離れてるの?』
『5つです』
『ふうん』
______________
______________
『……しかし、奏太も大人になりましたね』
『小さい奏太はどんなだったの?』
『だいぶヒネくれていました。でも根は正直で正義感も強く、無邪気で……少し幼稚な弟でした。
最新のゲームなんかより、家で鬼ごっこや隠れんぼ等をするのが好きでしてね、よくわたしが相手を……』
『なんだ、あたしを幼いって言うくせに、奏太だって……』
『少し、似た所があるかもしれませんね』
_________________
______________
久しぶりの一樹との時間。
夢の中で、あたしはいっぱい一樹と話した。
_________________
_________________


