SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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「……つーか、なんだそのコスプレ」


シャワーを浴び、すっかり目の覚めた奏太があたしに言う。


「岩男が作ってくれたんだ」


「……は⁉︎」


「好きなんだって。お人形遊び。だからいっぱい作ってくれるって」


「……っ、」


引きつる奏太。

でも、あたしは今、それどころじゃなかった。


「…………」


昨日感じた嫌な予感。

それはますます濃くなって、あたしの心を重くする……


……分からない。


さっきから覇鬼の動きもおかしいのだ。

警戒しているのか動きが鈍いし、かと思えば突発的に攻めてくる……

計画性がないというか、昨日とは違う、不規則な襲撃を繰り返している。

すると、


「「「おつかれーっす!!」」」


見回りに出ていたメンバーたちがぞろぞろアジトに戻ってきた。


「奏太分かったぞ」
「雑魚田たちが岩男に言った言葉の意味が」


何故か暗い顔のアオとテル。


「……? あの、同類がどうとか言うやつか?」


「うん、そう。 奴ら女の子連れててさ、その子もどうやら霊感があるみたいなんだ」


「……は?」


「奴ら霊感で、逆にこっちをハメようとしてたみてぇだ……計画ではな」

「……でも、」


二人は言葉をにごす。


「……なんだ。どうした」


「……いや、その子さ、さすがに美空ちゃんほどの霊感は持ってなかったみたいでさ……」


「オレらが先回りした時、役立たずつってすげえ次男坊に責められてた。見ちゃいらんなかったぜ……」


二人は少し目を伏せる。

あたしは遠くに視線を投げた。