SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



「……ヤツら、何で自分らの手の内が筒抜けなのか、いつも先回りされんのか、すごい不審に思ってて……」

「しつこく問い詰められて、つい……」


「……話してしまった、という訳か」


「……はい」
「本当にスンマセン!」


「…………」


——ザワ……


「それってどうなんだ?」

「……さあ。霊感なんて特殊な力、あいつらも対処のしようがないと思うけど……」

「……まあ、美空への怒りはさらに加熱しただろーなぁ」


さまざまな声が飛び交う 。

すると、


「奏太。少し気になる事がある」


岩男が真顔で切り出した。


「実はさっき、雑魚田たちと会った。山川の……あの次男坊も一緒だった」


「なに?」


「奴ら、オレに“ 同類がいる ”と言った」


「……同類? どういう事だ」


「さあな。ただ、変にニヤニヤ笑ってよ、何か企んでるみてえだった……」


「…………」


奏太は少し考える。


「美空。何か分かるか」


あたしに視線を向けてきた。


「あ〜。待って」


あたしは意識を高めてみる。


「えっと、今日の襲撃はあきらめたみたい」


「そうか」


「……でも、」


「どうした」


「……わからない……」


今日はいろいろ力を使いすぎて、センサーがうまく働かない。


「嫌な予感はある。でも、それが何かわからない」


「「「「…………」」」」


あたしは窓の外を見る。

どんより暗い夕方の空は、なにか不吉なものを感じさせた……