「……ねえ奏太」
あたしはぐっと足を止める。
「……⁉︎」
「今日、キツネくん……中学生くんたちは?」
「……? 中坊は自宅待機させたはずだが?」
……?
あたしはセンサーを高めてみる。
「……ちがう。中学生くん、みんなココに来ようと歩いてる……」
「……あ?」
「……覇鬼が狙ってる。助けに行かなきゃ、早く……」
「……あっ、おいっ!」
手を振りほどき、あたしはおもわず走り出す。
——ズン!
すぐに岩男が立ちはだかった。
「オレが行く。場所はどこだ」
「……岩男……」
岩男はヌラリ、顔を近付ける。
「お前は切り札だ。体力は温存しておけ」
奏太には聞こえない、ヒソヒソ声でそう言って、岩男は仲間と出て行った。
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————そして……
「「「……っ、」」」
「「「すんません!」」」
中学生くんたちの顔がゆがむ。
その後、岩男たちに保護された中学生くんたちは、奏太の前に立たされていた。
どうやら完全には間に合わなかったらしく、その顔には何発か殴られたような痕がある。
「待機していろと言っただろうがっ!」
奏太の厳しい声が飛ぶ。
「「「スンませんっ!!」」」
「……自分たちどうしても……」
「いてもたってもいられなくて……」
ピリピリとした雰囲気……
「「……あっ、あのっ! 」」
床に手をつき、キツネ二人が土下座した。
「自分たち美空さんの霊感の事を……!」
申し訳なさそうに頭を下げる。


