「……ッ! てめえッ!」
息を荒く、岩男はギロッと威嚇する。
「…………」
……はあ。
そんな中、あたしは一人ため息をついた。
……まったく、
バキってやつは、どうしていつもこうなんだ。
やる事がいちいち荒っぽいし、勢いだけで自分の力が分かってない。
武器を持てば強くなったと勘違いする。
——ギリッ
男は強くあたしを締め上げる。
……よし。
今度こそ、やるか。
あたしは息を整えた……
「「「ギャ〜ハッハッ!!」」」
「どうやら形勢逆転だなあ?」
「大男もさすがに何も出来ね〜か?」
「……ッ!」
「オンナ! 今度こそ覚悟しろ!」
「ヒヒ! まずはとことん味見して〜」
「オレらにたっぷりご奉仕を……」
——ガンッ!
あたしは男のアゴに頭突きする。
「……うっ、」
——ゴッ!!
よろけた体にすかさずヒジを打ちこんだ。
「……ぐぁ……」
あっさり体の拘束が解ける。
「「「「……ッ!!」」」」
……ダダ! ダンッゲシッドゴッ!!
間髪入れず、次々あたしは攻撃した。
「……っ⁉︎」
とても驚いたような岩男の顔。
「「「「……ッ!!」」」」
覇鬼は途端に顔をこわばらせる。
……!
「イワオ!」
あたしは石を拾って素早く投げる。
——ガン!
「……あう!」
石は銃のようなものを構えていた男の手に命中した。
バラバラと弓矢が下へこぼれ落ちる……
「……!」
そこでやっと岩男がハッとする。
「フンッ!!」
大きく手を振りかざし、さっきみたいに次々に覇鬼をなぎ倒した。


