SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



……あ〜、 ……もう……


いてもたってもいられない、またも何かがこみ上げてくる。


「……ごめん!」


耐え切れず、あたしは言葉を吐き出した。


「あたしのバッグのせいなんだ。臭くてひどくて小道具が、燃やして……」


「「……は??」」
「「……バッグ??」」


「あいつらが燃やしたの!」


「……燃やしたって……」
「おめえのバッグをか?」


「そう! そしたらドカンってアジトが! あたしのせいなんだ……」


「「「「…………」」」」


一瞬、アジトが静まり返る……

すると、


「「「「……ハァ〜、」」」」


呆れたような溜息がみんなの口から吐き出された。


「なんだ、悪いのあいつらじゃん」
「バッグ燃やして火薬に引火……」

「んで、アジトがドカンってか?」
「それが霊視でみえたんだな……」


「……?」


「……ったく、自業自得だろ!」

「んで、美空を目の敵とは……アイツら根性クサりまくってんじゃねーかっ!」


「だから、あたしのバッグのせい……」


「おめえはなんも悪くねえし!」
「かわいそうに。ひどい逆恨みだね」


「……でもっ……」


「ヤツら都合わりい時はいつもそうだ」

「そおそ、悪いのは全部人のせい……」

「そうしねえと自分たちが上からひでえ目にあわされるからな」

「今回は都合よく奏太も絡めて、うまく事実を捻じ曲げたって訳か……」


「…………」


なにかうまく伝わらない、モヤモヤ感が胸に残った。



「……とにかく、こうなった以上、ガードを強くするしかない」


「だよな、奏太はともかく美空は……」

「ヤツらの事だ。どんな隙をついてくるか」

「まあ、これまで通り、奏太といるのが一番安全だと思うけど」


……みんな、なにか悩んでる。


「…………」


あたしも答えを探していた。

あたしが出来る事って何だろう。

扇龍の為に、あたしがやるべき事って……