「……負担……」
あたしはその言葉を口にする。
「「「 ! 」」」
「……って、ああ! いえっ!」
「ごめんなさい! ……つい!」
「あれ? 何でオレらこんなに喋って……」
急に少年たちが慌て始めた。
「……ち、違うんだ!」
「美空ちゃんは……!」
「扇龍の恩人だし……!」
「オレらがキッチリガッチリ守って……!」
「別にいいよ」
「「「……⁉︎」」」
「守らなくていい」
「「「……⁉︎」」」
「自分の身ぐらい自分で守れる」
「「「……はい?」」」
「……それより……」
ぼーっとする面々を見つめる。
「あの事件って、なに?」
さっき、話の途中に出てきた言葉、
あたしは “ あの事件 ” について聞いてみた。
「「……ああ〜……」」
「……んっと、あれは……」
「何から話せばいいのか……」
「なにからでもいいから、話して」
少年たちに詰め寄る。
何故だか妙に “ あの事件 ” の事が気になっていた。
「……はい。それが……」
「族の裏話も絡んでくるんスけど……」
ポツリポツリ、少年たちは語り始めた。
「もともとね、扇龍と覇鬼って、どっか黙認し合ってたっつーか、表立って潰し合う関係じゃなかったんだ」
「敵対関係なんだけど生かさず殺さずって言うんかな? 喧嘩はするけど、ほどほどにってカンジで……」
「それはね、お互いバックの存在を意識してたからなんだよ」
「……バックの、存在?」
「扇龍と覇鬼には “ 面倒見 ” がいるんス」
「……?」
「つまり、ヤクザが付いてるって事」
「ヤクザ?」
「そう。覇鬼には山川組、扇龍には大熊組が……」
「聞いた事ない? 山川組と大熊組、どっちも全国トップの暴力団だよ? その下に傘下グループもたくさん持ってて……」


