SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



「どういう事だ!」


「今日、今朝方の事らしい。詳しくは僕もまだ分からないけど……」


……なんだ、今頃か。

あたしは遠くに視線を流す。



「……チッ、あいつら自爆かよ!」


「武器密造してたって噂だ。火薬に煙草でも引火したんじゃねーのか?」


「……ありえる」


いつの間にかテル、哲平、ハクもそこへ立っている。


……ちがうよ。

あたしのバックが爆発したんだ。
バキは扇龍がやったと思ってる。

あたしは心の中でつぶやいた。



「……取り合えず、これでしばらくは落ち着いていてくれるか……」


考えるように奏太が言う。


「……おう」
「……だと、いいけど」


やわらぐみんなの表情に、あたしだけは落ち着かず、ふわふわ浮いてるようだった。

すると、


「美空ちゃん」


ふいに届く陽菜の声。


「はい、充電終わったよ」


陽菜が電話のやつを差し出してくる。


……あ、そうだった。


昨日寝てる時、ブルブルなりまくってた電話は、朝にはバッテリーが切れていた。

さっきそれを思い出し、陽菜に充電を頼んでいた。


「ありがとう」


あたしはそれを受け取る。

ディスプレイを見るとたくさんの着信履歴とメールの数……


「……で、今日はどうする」
「二手に分かれる。オレはーー」


まだ話し合いは続いてる。


「ヒナ、ちょっと電話してくる」


「……あ、うん」


あたしは誰もいない所へ移動した。