SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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"ガラガラガラ~!"


リヤカーを引っぱりあたしは走る。

目指すはもちろん玉ちゃんの家。


"ジジジジ!"


「ここか」


しばらくしてようやくそこへ辿り着く。


"ドンガラガッシャーンッ!!"


走る勢いそのままに、あたしは分厚い門をぶち破った。


——ジリリリリリリッ……!


けたたましく鳴り響くサイレン。


「なんだーっ! 一体何ごとだーっ!」
「山川かーっ! ヤツらの襲撃かー!」

「……んん? いや、待てっ……」
「なんや車か? 突っ込んだんか⁉︎」


なんかワラワラ集まってくる……


「「「……っ!!」」」
「「「なんだテメーは!!」」」


すぐにあたしは取り囲まれた。

50人以上の尖がったカンジのお兄さんたちが強い視線を向けている。


「……はあ〜、」


……もう、クタクタだ……


気にする事なく、あたしはペタンとその場にしゃがみこんだ。


「「「……おいっ! スケ!」」」

「ここをどこだと思ってやがる!」
「知らなかったじゃ済まされねーぞ!」


……?

お兄さんたちが怒鳴ってる。

凄みをきかせ、ジリジリ距離を詰めてくる。


「知ってる。玉ちゃんの家。だからあたし、急いで来た」


「ああ⁉︎ 誰の家だって⁉︎」
「間違えてんじゃねえぞコラ!」


「間違えてない。早く玉ちゃん助けて」


「はあ? ……たく、こんな時に……」
「キレーなツラしてなんて命知らずだ……」


「ねえ、玉ちゃんが……」


「てめえ、外人か⁉︎」
「人んちの門扉ぶっ壊しやがって!」
「謝りもしねえたぁ、まるで礼儀がなってねえな」


「玉ちゃん……」


「だいたいよお、」


「もう!」


あたしは一人のお兄さんにしがみつく。


「だから! 早く玉ちゃん助けてってば!」


すぐ耳元で大きく叫んだ。