SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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……ミーンミーン……ジジッ!

……ケエ~ッ! ……ケエ~ン!!

ピピピ! ……バサバサバサ……!!


山がざわめく。


「……はあ~、」


あたしは玉ちゃんを探し、ひたすら山道を歩いていた。


"……ジジジ……"


相変わらずESP探査は好調だ。

こんな山奥でも、玉ちゃんがどの辺りにいるのかが分かる。

ただ、ここまですごく遠かった。

朝に出て来て、いったい何時間ぐらい歩いているのか……


「 ! 」


あたしはぴたっと立ち止まる。

あたしのESPは玉ちゃんがここにいると示している。


「……?」


一見すると何もない開けた場所。

でも、一ヶ所だけ地面の色が違ってる。

何故か突き出てる配管……

あたしはそっと耳をすませる……


『……う、ぅぅ……』


かすかな声が耳に届いた。


「……玉ちゃん!」


あたしは急いで地面を掘る。

出てきた棺おけ。そして、


「……うっ、はああ~!!」


中を開けるとやっぱり玉ちゃんがそこにいた。

玉ちゃんは大きく息を吸う。

ボロボロの格好……

顔や体には痛々しいほどの傷がある。


「……ああん⁉︎」


あたしの存在に気付くと、玉ちゃんは驚いた顔であたしを見つめた。


「……美空。 おまえ、何故ここに……」


「玉ちゃんが電話くれた。変だったから探しに来た」


「……電話? ……ああ、誰かには繋がったとは思うたが、おまえだったか……」


玉ちゃんの足元には黒い電話が転がっていた。