「みくびらねえぞ?」


「……え?」


「覚えてるか? 前にミクがオレに言った言葉。ほら、タトゥー消しに病院行ったろ? その帰りに……」


「……あ、」


あたしは、いつかの森林公園での事を思い出した。


「ぶっ飛んだぜぇ~。んで、魂ギュッとつかまれた。ホント、なんて強えやつなんだってよぉ~ 」


言いながら黒木は目を細める。


「オレはおまえを信じてる。この先、どんな感情にのまれたとしても、コレに負けないって言った、あの時のミクを信じてる」


「……黒木……」


「だから、これからも闘おうぜ? オレらはD.S.Pで。ミクはしるしの役目の為に。立ち向かう気持ちは一緒だぜ!」


「うん!」


微笑む黒木。


……ああ、やっといつもと同じ黒木……


その笑顔に、あたしもニコッと微笑むと、何故か黒木が目を見開く……


「……えっ⁉︎  え! え! ……え~っ⁉︎」


穴が開くほどじーっとじーっと見られてる。


「……わ、……笑った? わ、わ、わ、……笑ったあ?」