それが今、確かな実感として、あたしの心を切り刻む…… あたしはたった今、思い出せたのだ。 紛失していた、感情を。 "悲しい"という感情を…… 「……はあ、」 夜の闇に、このままのまれたかった。 冷たい体はもう震えもしない。 「……あ、 ……あた、し 」 その時、車のヘッドライトがあたしを照らした。 "キキーッ!! バンッ!" 「「 美空っ!! 」」 車から二人の男が慌ただしく駆け寄ってくる。 一樹と、黒木…… 「 ひいっ! みくっ!!」 「……っ! どうして!」