『 いいか、万里。悪い子は世の中の為に社会貢献しなくちゃならない 』
「……社会、こうけん?」
『 そうよ。万里はこの人たちの為に一生懸命働かなくてはならないのよ 』
『 そうしなければお父さんたちは殺される。おまえのせいで殺されてしまうんだ! おまえが、おまえが悪い娘だから…… 』
「 そんな、お父さん、お母さん…… 」
『 助けて万里、私たちを助けて。その人たちの言う事を聞いて、協力して! お願いよ万里、お願い…… 』
『 お父さんたちを、助けてくれ…… 』
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「……!」
意識が覚醒する。
さっきの森林公園。
あたしは噴水前の石畳の上に寝転がっている。


