僕の話をちゃんと聞いてくれる。




「葵、さ。 彼女…とか居る?」



いつものようにオドオドした『のい』。


「何で急に?」



きつい口調じゃなかったハズ。



でも人は感じ方が違うから『のい』は少し怖かったようだ。


「あの、急なんだけど、その…何て言うか、」






内股で長い袖を口元に当てて上目遣い。



のいは男のくせに女子っぽい行動をする。







「彼女…とかいたら、オレ等、気使うじゃん?」





「だから、その、出来たら言って欲しいなって…」 



「無理には良いよ、出来たら言って欲しいなって、言うことで…」