「…あたしとあんたは、違う…あたしだって不安だよ?あたし子供だし…いつか捨てられるって…不安だった。」




お前も…同じこと考えてたんだな?


やっぱお前は…俺より…大人だ。




「……でも、この気持ちは…やめられない…だから…ずっと…笑って……飽きられないように…頑張ってた…」


彼女の体が震えていて…


俺は、それを隠すように優しく抱き締める。


「……ごめん……」


「…もう…そんなに…不安にならないで?」


彼女は、俺の腕の中から顔上げて目に溜っている涙を堪えながら笑った。




「…ずっと…好きだから…」


「………俺も……」




そして……


優しく口づけを…




“もう…不安にさせない…”って






そう心に誓って………













―END―



→あとがき