「......。」

「...まじか...。そんなリアルな話...されると思わなかった...。」

「...なら、顧問の先生探せばいいじゃない。音楽の先生とかさ!」

「断られた。吹部とか合唱部で忙しくて無理って。」

ですよねー。 私は1つため息をついた。そのとき彩心はボソッと呟いた。

「...貯めればいい......。」

「「は?」」

「お金...ないなら...貯める...。それしかないんじゃ...。」

「さすが彩心ちゃん...。」

「いや、私もそれとっくの昔に考えてたとこダシ。」

「とっくの昔にって早く言ってよ...。」

「愛唯......。」

「え、?」

「うち今欲しいのあるから。」

皆は高2だ。この時期はオシャレとかにお金を使いたい時期なのだろう。

「それな!私さ、今度レスポール型のベース買おうと思ってさお金貯めてるのよ。」

「うちもさ、新しいスティックほしくてさぁ!!」

「......レスポール型...いいね...。」

このままどうでもいい話が続きました。