こうして 有衣と私で練習する日々。そして先生からの厳しい指導をうけつづけついに本番がきた。

「あ、愛唯!こっちこっち!」

「おはよう、有衣。」

緊張しているせいかギター背負っているせいか足取りが重い。
そんな重たい雰囲気を明るくしようと有衣が必死に話しかけてきた。

「そ、そういえばね今日有名なアーティストさんが来るらしいよ!」

「へー。それは楽しみだ。」

「でしょ......。」

「......。」

会話がこれ以上続かない。
重い雰囲気のまま会場についたのだった。