恋してセンセイ。





皐月さんと千紘が準備を始めてる頃、


「 ねぇ、少しだけ散歩してきてもいい?せっかく海に来たから…ねっ? 」


「 いいじゃん!せっかくここまで来たんだから楽しんできてよっ! 」


千紘が喋る前に間に入ってきて答える皐月さん。


「 じゃあ…お言葉に甘えて…! 」


そう言うと荷物を置いて、千紘が喋り出す前に急いで浜辺に向かう。


「 綺麗ー!! 今思えば、補修があって良かったよね 」


「 確かにっ!海なんて何年ぶりだろう 」


外出するときは常に執事やSPが隣にいたあたしたちにとって、こんな自由なことはない。