自分たちのことに夢中になっている2人はあたし達に気づくはずもない。


「 あぁ〜、あの男の人?毎日じゃないけど一応たまに見るよ!なに、知り合い? 」


「 あ、ううん…なんとなく聞いただけ 」


「 そう?ならいいけど…そろそろ戻るか!翠も心配してるだろうし 」


こんな形で再会するなんて……

しかもキスしてるところ見るって…


ちょっと傷ついたかも……。


カウンターに戻った後は何もなかったかのように飲んで喋って踊った。


信じたくない自分がいる。

とにかく忘れたい。


あの後2人が表に出てくることはなかった