綺帆が起きるまで、寝ずに待った。


意外と紳士的な俺。
自分で自分を褒めてやりたい。


数時間経って起きた頃には朝を迎えていた


お腹もすいていた俺たちは、常連だった店に綺帆を連れて行った。


美味しそうにパンケーキを食べる姿になぜかドキッとしてしまう。


男のくせに俺マジきもいじゃん……


思い出したように俺が親に連絡しろって言った時、一瞬だけみせた綺帆の悲しい表情。


きっと1人で悩んでることがあるんだ。

でも何もなかったかのように振る舞う彼女に、俺は何一つ聞けなかった。


帰りの車の中でのシーンとした雰囲気、
窓の外の一点だけを悲しい瞳で見つめる綺帆。