「 さっきから何、独り言言ってんの 」 運転席に座る千紘は完全に呆れてる。 「 …あ、なんでもない。………千紘ぉ、 会いたかったよぉお…!! 」 久々の再会に抱きつこうと手を伸ばした。 が、おでこのところを手で押さえられ、 抱きつこうにも抱きつけない… 「 ここではまずいだろ。家帰ったら たくさん可愛がってやるよ 」 Sの千紘にドキドキが止まらない…。 可愛がるって…き、キス? 変な想像が脳内を駆け巡る。 急に恥ずかしくなり、真っ赤で熱くなった顔を伏せるように隠した。