申し訳ない気持ちと不安からか、涙が止まらず、無意識に首に付けているネックレスを握る。 「 そのネックレスって、千紘の好きなブランドの…… 」 すかさず気がついた麗奈さんは、ネックレスの一点だけを見つめる。 「 …あたしの宝物なんです… 」 強く握り締めると、カバンを持って 麗奈さんに頭を下げてお店を後にした。 真冬の夜道を歩き続けて数分、 寒さを感じないあたしはどうかしてる… 千紘…… あたし、間違ってたかな…? これでよかったのかな……?