「 最初は興味もなかったのに…今は…、彼のことが好き。…大好きみたいなの…」
やっぱり好きなんだ…っ
「 どうしてあたしが帰って来たかわかる? 」
「 えっ…?い、いえ… 」
麗奈さんの真剣な表情と鋭い目は、あたしの心を突き刺して、奥底へと追い込んでいく。
「 あたしの父が見たらしいの、千紘と女の人が一緒にいるところを 」
「 それって… 」
「 ええ、多分綺帆のことね。それで、早く帰国して籍を入れなさいって電話がきたから急遽帰ってきたってわけ 」
まさか…っ、婚約者の父親に
見られてたなんて…


