Rain Days

みんなで集まったからといって、どこに行くわけでも、何をする訳でもない。

それでも、このメンバーだからいくら時間があっても足りないんだ。

1日目は、他愛もない話ばかりで終わってしまった。

2日目、昨日夜遅く帰っていったはずの男たちが朝早くにやってくる。


「あんた達早すぎ」


不機嫌な雪乃が、まだ眠そうな瞳を擦りながら文句を溢す。

まだ、眠いんですけど。

でも煩い孝則がいる以上、これ以上静かに寝ることなんてできない。

まだ起きていない頭で、仕方なく身支度をした。

あたしと雪乃の準備が整うのを見計らい、男たちは立ち上がり、部屋を出る。

自分たちのバイクに、慣れたように股がった男たち。

あたしは健の後ろに、雪乃は卓麻の後ろへ股がった。

それを見計らい、男たちはバイクを走らせた。