Rain Days

「変わってる」

「あなたほどでは」

「あたし、理沙(りさ)。あなたは?」

「あおい」

「よろしく、あおいちゃん」


いや、そういうつもりはないんですけど。


「ありがとう」


手当てのお礼をし、変に仲良くなる前に教室に戻ろと思った時。


「弘文(ひろふみ)」

「迎えに来た」


これまた悪そうな男。

ギロッとなぜか、睨まれた。


「何?」


あたしが尋ねたことが珍しいのか、弘文は目を細める。

だから、何よ!

あたしは心なんて、読めないんですけど。


「弘文、柊磨は?」


空気を変えるかのように、理沙が口を開く。


「お説教中」

「停学かな?」

「大丈夫だろ」


いやいや、何らかの処分は必要でしょ!