Rain Days

「人なんだから、変わるのは当たり前じゃん?あたしやあおいだって、小学校の時から比べたら変わったよ?」


それは、そうだけど。


「身長だって伸びたし、ナイスバディにもなったし」

「ナイスバディって」

「突っ込むとこ、そこじゃないでしょ!」


雪乃の言葉に、笑ってしまう。


「それに必要かどうかは、あおいが決めるんじゃなくて、碧斗が決めることじゃん」

「そう、だね」

「そんなことじゃないでしょ?で、本当の理由は?」


全てを見透かしている雪乃は、あたしの気持ちを言わせようとしているのだろう。


「わかってて、聞いてる?」

「あおいの気持ちなんて、あたしだってわかんないよ。あたし、あおいじゃないもん」


それは、そうだ。

あたしは、あたし自身だ。