Rain Days

「だから、もう離してあげない。とことん、付き合ってあげる」


あたしはヒデの手を握る。


「よろしく、ヒデ」


ヒデは、弱々しくあたしの腕を握り返す。


「ホント、変な女」


何かを吹っ切る様に、ヒデは小さなため息を零す。

ヒデの手を掴んだことが、間違いだったのかもしれない。

見たくないモノまで、見てしまった。

気付かなくて良いものにまで、気付いてしまった。

それで、傷を負った日もあった。

知らなかった世界に足を踏み入れ、苦しくて、涙を流す日もあった。

それでも、後悔したことはなかったと思う。

それだけは、胸を張って言える。

そしてこれからも、胸を張って言い続けたい。