Rain Days

それはあたしの考えすぎなのだろうか?

玄関へ向かっている最中も、今までと何ら変わらない。

靴を履き変え、校門を出る。


「ねぇ、どこまで着いてくるの?」

「え?あおい、帰るつもり?」


は?

つもりも何も、帰るに決まってるじゃん。

むしろ、ヒデはどこに行こうとしているわけ?


「久しぶりの再会なんだし、またデートしようよ」

「だから、デートなんて1度もしたつもりないけど」

「また~」


そう言われても、事実なんだけど。

遠目に、自宅が見えてくる。

ヒデに付き合うつもりは、更々ない。

でも、すんなり帰れるだろうか?

そして案の定、あたしはヒデに捕まってしまった。