Rain Days

次の日、いつも通り学校へと向かう。

ガリ勉クラスのうちは、みんなテスト勉強をしていた。

今日から、テストが始まる。

今更勉強したところで、何点変わるというのか。

あたしは開き直り、教科書を開く事もない。

お母さんの言うとおり、赤点さえ取らなきゃ良い話だし。

いい点を取ったところで、どれだけ進路に関わるというのだろう。

高校3年にもなって、自分の進路さえ決めていない。

やりたい事もなければ、目指すところもわからない。

これで良いわけはないが、どうすれば良いかもわからない。

気付けば、あっという間に時間なんて過ぎて行く。

わかってはいるが、18歳のあたしは答えを出せずにいた。