Rain Days

寝たいのに、簡単に解放してくれそうにない。

一方的にグダグダと話し出す雪乃に、あたしは適当に相槌を打つ。

この電話、いつまで続くんだろう。


『ちょっと、ちゃんと聞いてる?寝てないでしょうね?』

「今日、疲れて眠い」

『もう!!』

「あ、雪乃。夏休み遊びに行く」

『ホントに?!泊まるでしょ?ママにも言っておくから!』


さっきとは打って変わり、雪乃は上機嫌になる。

返事もしてないのに、勝手に話を進めて行くし。

ま、良いか。

あ、もうダメだ。


「ごめん、寝る」


あたしは電話の途中で、睡魔に負けてしまった。